世界中には、人類を滅亡させるには十分すぎる程の核ミサイルがあると言われています。その中で冷戦時代からにらみ合ってきた米ソを含む核超大国間では、今すぐ核ミサイルによる応酬が行なわれるとは思われていません。

核超大国間では常に力の均衡が保たれており、保有する核ミサイルは厳重な管理下の下に置かれているため当面危機はないと思われているからです。

しかし、ここ数年の報道を見ると周辺諸国からいつ核ミサイルが飛来してもおかしくない警戒レベルに達しています。

日本には「Jアラート」という警戒監視システムがありますが、核ミサイルが発射されてから避難するまでに時間的余裕はあまりないと思われています。

今回の記事では核爆発から身を守るのに有効な地下鉄の深さや、地下鉄が近くにない場合の対処法についてご紹介します。

 

1.なぜ核爆発から身を守るのに、地下鉄への避難が有効なのか?

核ミサイルによる核爆発は、着弾地点を中心にエネルギーが横方向に拡大します。そのため地上に留まると核爆発による爆風・熱風・放射能にまともに晒される危険性があります。

核爆発は下方向へは威力が低下するため、地下への避難は有効です。そのため地下とりわけ地下鉄は、核爆発から身を守るには最適な場所と言えます。

この章では、東京・大阪の地下鉄の深さについてご紹介します。

1.1 東京では大江戸線・副都心線・半蔵門線が深い。

「都営地下鉄・東京メトロの駅深さランキング」によると、大江戸線はベスト20に8駅がランク入りしています。六本木駅が深さ42.3m、東中野駅の深さが38.8mと最も地上から深くなっています。

大江戸線の六本木駅は、最低でもエスカレーターを3基使わないとホームにたどり着けず、ビルの7階建てに相当する深さになっています。

次に多いのが副都心線で東新宿駅が深さ35.4m、雑司が谷駅の深さが33.8mなど5駅がランク入りしています。また半蔵門線は永田町駅の深さ36mを始め3駅がベスト20入りしています。

逆に丸ノ内線の後楽園駅や四ツ谷駅など地下鉄・メトロ284駅の内、29駅は「地上駅」です。

1.2 大阪では今里筋線・長堀鶴見緑地線が深い。

大阪は東京ほどではありませんが、駅を取り巻く環境により深い場所に建設されたものがあります。

大阪では長堀鶴見緑地線の大阪ビジネスパーク駅が深さ32.3m、今里筋線の関目成育駅が深さ25.9mと太子橋今市駅が深さ24.3mと深くなっています。これらの駅は近くに川が流れているため、より深い位置に駅を建設する必要があったためです。

逆に四つ橋線の花園町駅~玉出駅間、御堂筋線の昭和町駅~あびこ駅間は浅くなっています。

勿論ご紹介した路線を利用しない方が多いですが、深さが10m未満の銀座線は東京大空襲でもほとんど無傷だったため、地上にいるよりも身を守るには有効と言えます。

 

2.地下鉄が近くにない場合はどうすれば良いか?

Jアラートの発報に気づいても、地下鉄への避難の困難な方が多いでしょう。この章では、地下鉄以外の避難場所についてお話しします。

2.1 地下鉄への避難が困難なら、少しでも深い場所へ避難する。

核爆発の際に自宅や勤め先の近くに地下鉄がないことも想定されます。その場合は、ビルの地下など少しでも地上より低い場所へ移動することが有効です。雑居ビルなどで地下階がある場所でも、地上にいるよりは生存率が高くなります。

また立体駐車場の地下階、トンネルなどできるだけ深い場所に留まると良いでしょう。

2.2 地下への避難が困難なら、とにかく頑丈な建物に避難する。

核爆発の威力を示すものとして、「原爆ドーム」を思い浮かべる方が多いでしょう。原爆ドームは元々、1915年に完成した「広島県物産陳列館」でした。

原爆ドームが全壊を免れたのは、核爆発の衝撃をほぼ真上から受けたことなどが挙げられますが、大きな要因は木造家屋が多かった当時としては数少ないコンクリート製の建物であったためです。

核爆発の威力に対して、木造やレンガ造りの建物はひとたまりもありませんが、せめて頑丈な建物に避難するだけでも地上で無防備な状態でいるより有効な方法です。

<常日頃から避難ルートを把握することが重要になる>

日本は歴史上、戦争で国民が被ばくした唯一の国です。その悲惨さを戦争直後から語りついできました。戦争から70年近くも経過しているため危機感のない方が少なくありません。しかし、ここ数年の日本を取り巻く情勢は緊迫しています。再び核の被害を受ける可能性を完全には排除できません。

昔から「備えあれば患いなし」というように、核爆発から身を守るには「普段からの備え」が重要です。

「自宅や勤め先の近くで核爆発が起きたらどうするか?」を常に考えておくといいでしょう。
具体的には、「地下鉄の入口はどこにあるか?」「地下階のあるビルはどこにあるか?」「頑丈な建物はどこにあるか?」など普段から把握することが賢明です。

今回の記事を読んで、核爆発から身を守る方法について知っていただければと思います。