世界中には多くの核保有国が存在します。核保有国は核兵器を互いに攻撃させないように、抑止力として保有しています。通常核兵器はどこの都市や施設を攻撃対象にしているかは好評されません。

しかし、日本国民にとって核兵器の脅威と言えば極東、特に北朝鮮のことと思う方が多いでしょう。連日繰り返される報道を聞くと益々不安が高まります。

今回の記事では、日本に核ミサイルが発射される可能性と影響についてお話しします。

1.日本に核兵器を発射する可能性のある国は?

核兵器は時代と共に能力や戦略が変化してきました。核保有国は徐々に増え始め、日本の周辺ではアメリカ、ロシア、中国、北朝鮮です。この章では、核兵器の歴史を簡単に触れた後、日本周辺の核保有国が核ミサイルを発射する可能性についてお話しします。

1.1核ミサイルは核爆弾からミサイルへ

第二次世界大戦でアメリカが広島・長崎に原爆を投下した後は、米ソの冷戦時代に突入しました。当時の核兵器は核爆弾で、戦略爆撃機による威嚇でした。常に核爆弾を積んだ戦略爆撃機を互いの国の周辺に飛行させていました。

しかし、これでは労力や軍事費が膨大になります。そのため、米ソを中心に核ミサイルによる威嚇へと戦略を変更してきました。

1.2 日本周辺の核保有国の核ミサイルの発射の可能性について

日本に住む方にとって、日本周辺の核保有国のうちどの国々が核ミサイルを発射する可能性があるか不安になるでしょう。この章では、発射の可能性についてアメリカを中心に見ていきます。

アメリカが環太平洋地域で敵対しているのは、ロシア・中国・北朝鮮です。まず対ロシアについて現実的に発射はないでしょう。互いに60年近くにらみ合いの状態が続いており、対立が表面化していません。この両者が核ミサイルの応酬をするとすれば「終末戦争」になります。

また対中国においても基本的にはロシアと同様です。しかし、中国は共産党政権が崩壊するリスクを常に抱えており、崩壊後の無秩序の状態になれば無差別に核ミサイルが使用されるリスクがあります。

対北朝鮮については最もリスクが高くなっています。ここ数年の北朝鮮は着々と核ミサイルの飛距離や小型化を進めており、それが言葉による挑発の裏付けになっています。通常戦力は時代遅れのため、犠牲を払いながらもアメリカ・日本に軍配が上がるでしょう。

しかし、北朝鮮の政権が崩壊する前に自暴自棄となり核ミサイルを発射する可能性があります。目下の所、北朝鮮による核ミサイルの使用が最も可能性が高くなっています。

 

2.核ミサイルが着弾した時の影響について

前の章では、北朝鮮による核の脅威が最も可能性が高いことをお話ししました。この章では、北朝鮮が日本のどの地域を狙う可能性が高いか、核ミサイルが着弾した場合の影響についてお話しします。

2.1 まず米軍基地が標的になる可能性がある。

北朝鮮がまず標的にすると考えられるのは、日本国内の米軍基地です。現在日本にある基地は、

・青森 三沢基地
・神奈川 横須賀基地
・神奈川 厚木基地
・山口 岩国基地
・長崎 佐世保基地
・沖縄 普天間基地

です。北朝鮮にとって、アメリカの戦力を標的にして戦争を有利にする狙いがあります。

 

2.2 東京・大阪などの大都市が標的になる可能性がある。

日本の政治・経済の中心地である東京や大阪などの大都市が標的になる可能性があります。北朝鮮は日本の大都市を攻撃することにより、極度の混乱に陥れることができると考えるでしょう。

マイケル・ユー氏の著書「ウォー・シミュレーション 北朝鮮が暴発する日」によると、12キロトンの核ミサイルが東京に着弾すると42万人が直後に死亡し、炭疽菌などの細菌兵器も使用されると被害は180万にまで達するだろうと指摘しています。

また北朝鮮から核ミサイルが発射されると、5~10分で日本に到着します。24キロトンの核ミサイルの場合、6キロ圏内では全てのビルや家屋が、14キロ圏内では一般家屋が破壊されると指摘しています。

<核ミサイルが着弾する場所を予想し、避難できる場所を把握する>

今のところ日本にとって核ミサイルの脅威は対北朝鮮によるものと限定されると言っていいでしょう。しかし、北朝鮮は核保有国としては「新興勢力」であり、保有する核兵器の数には限りがあると見られています。

その限られた核兵器で日本・韓国・アメリカにダメージを与えるには、大都市や軍事基地を標的にすると考えるのが自然です。

核ミサイルが着弾すると着弾地点の近くでは、地上の建物は全て破壊されるでしょう。そのため、地下に避難するのが有効と言われています。Jアラートが発信されてからは、5~10分程度しかないため避難場所を即断する必要があります。

北朝鮮はいきなり核ミサイルを使用しないでしょう。あくまで初期の段階では互いに通常戦力で、北朝鮮が敗色濃厚となれば核ミサイルを使用すると考えられます。そのため、戦争が起きた直後に核ミサイルの攻撃に備えると、避難に時間的余裕が生まれます。

今回の記事を読んで、日本に核ミサイルが発射される可能性と影響について理解していただけたらと思います。